【りきし(力士)】 池神(いけがみ)の力士(りきし)儛(まひ)かも白鷺(しらさぎ)の桙(ほこ)啄(くひ)持(もち)て飛(とび)渡(わたる)らむ(万3831) 古代の日本語や朝鮮語にはラ行ではじまることばはなかった。万葉集に出てくるラ行ではじまることばは「力士儛」だけである。「力士儛」というのは伎楽の一種であり、金剛力士の面をつけ桙を持った男が舞ったものである。 「力士」もまた外来語であった。「相撲」は古語では「すまひ」などと「やまとことば」めかして書いているが、相撲[siang-phuk] が転移したもので、「あひ+撲する」が原義であろる。「撲」は打つ、倒すの意味であり、相撲の原義は四つに組む相撲では突き相撲であったものと思われる。 ○同源語: 神(かみ・<坤>)、儛(まひ・<舞>)、鵲(さぎ・<鷺>)、 古代日本語にはラ行ではじまる音節はなかった。万葉集の時代には「轆轤」などが中国文明とともに入ってきていたくらいでラ行はじまることばはない。明治以降は西欧からラ行ではじまることばが西洋文明とともに輸入された。 例:ラジオ、ラシャ、ラムネ(レモネードの転)、ランプ、リボン、レコード、レストラ ン、レモン、ロザリオ、など |
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